語りたくなる旅の思い出(NY②)

 

ニューヨーク2日目。21時就寝からの6時起床。おじいちゃんばりの健康的なスタートを切り、素晴らしい観光1日目が始まった、、、、と綴りたいところなのだが、、、、なのだが、、、、。

 


朝といえばやっぱりブラックコーヒーである。半分寝ぼけながら、水を沸かすために電気ケトルをIHコンロの上にのせてスイッチを入れた。「昨日スーパーで買った米国版カップヌードルでも食べるか」とぼんやり買い物袋を眺めながら沸騰するのを待っていた。

 

 

 

水を沸かすために電気ケトルをIHコンロの上にのせてスイッチを入れた。

 

 

 

電気ケトルをIHコンロの上にのせてスイッチを入れた。

 

 

 

電気ケトルをIHコンロの上に

 

 

 

 


「ジュー、ジュー、シュワシュワ」

 


「?」

 


「モワモワ〜、モワモワ〜(煙」

 

 

 

時すでにお寿司!

 

 

 

「!?杏さん杏さん杏さん杏さん、やばいやばいやばい、俺やったわ」

 


ソファーベッドで眠る杏さんのもとに飛んでいく。寝起きのボーとしてる顔にことの顛末を話すと、「馬鹿なの?」と言われ「確かに臭い…てか部屋に煙充満してるじゃん」と流石に事態の深刻さを悟る。無駄に豪華な我らが宿には一酸化炭素検知器がついていたのである。一酸化炭素が出ていなくても、もしこの豪快な煙に反応して誤作動してしまったら「ケトルをメルトしちゃいました」ではすまないのである。

 


2人でキッチンにすっ飛んでいき、ケトルの様子を確認する。スイッチは止めてあるものの、温度はなかなか下がらない。ケトルの底はドロドロである。いやもうほっんとドロドロである。

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こうして僕たちの観光初日は煙の匂いが残る部屋から始まった。

 

1. The high line
まず、最初に向かったのはハイラインと呼ばれる場所だ。Gansevoort stから34stまで続く電車の廃線を使った公園と散歩道が融合したような場所。歴史とか詳しいことはウィキに任せるとしてなかなか良い場所だった。ビルの3階あたりの高さにあるので、街の景色を地上は違った形で見渡すことができる。道のあちこちにアートワークもちらほら。全長も5キロほどで朝の散歩にはちょうどいい。冬だったので道の脇に植えてある植物は枯れていたが、春や夏には緑が溢れるらしい。個人的にはおすすめのスポットだ。

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2. Times Square 
次に向かったのがタイムズスクエア。ニューヨークと言えばみたいな感じだが、正直一度行けばもういいかなという場所。脇には様々なブランドのショップが立ち並ぶ。空間や匂いの感じは新宿に似ている。唯一違うのは色が多いこと。動く広告や店の看板、どれをとっても色が鮮やかで多い。そのせいか、タイムズスクエアを少し高い場所から見下ろすと少し壮観な感じがする。

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ここを歩いているとディズニーキャラクター被り物をした人に声をかけられることがあるが、無視したほうがいい。写真を撮った後にお金を請求される(東海オンエアのゆめまるとてつやも請求されてたよね)。

 

3. Midnight comics
次に向かったのはmidnight comics というお店。日本でいうところのアニメイトみたいなお店である。タイムズスクエアをふらふらと散歩していたら偶然見つけてしまった。中はまさにオタクの聖地とでも言えるのではないかというぐらい、ぎっしりと漫画やアニメのグッズが置かれている。特にアメコミの雑誌とグッズはめちゃくちゃ充実している。勿論、日本の漫画もたくさん売られていた。日本の漫画ってここまで英語版が出ているのかとその影響力の強さに衝撃を受けてしまった。

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4. Union Square 
オタク文化を堪能した後は、ユニオンスクエアへと向かう。このユニオンスクエアでは土曜日に市場が開かれている。果物やパンといった食べ物から手作りの雑貨まで様々なものが売られている。

今回、僕はどうしてもこのユニオンスクエアの市場に来たかった。当然お目当てのものがここにあるからである。それは前回ここに来た際食べた、アップルパイをもう一度食べるためである。それはもう前回それを食べた時の衝撃といったらもう、ね。今まで自分が食べてきたアップルパイは全てもどきだったんじゃないかと疑ってしまうぐらいである。

市場を歩き回っていると見覚えのあるお店が。早速、お目当てのアップルパイを買う。横のベンチに座ってサクッとひとかじり。

 


あああ〜〜、生きててよかったぁ〜

 


やっぱり美味い。バターを豊富に使ったサクサクの生地、オーガニック林檎のナチュラルな甘さ、そしてそれらを引き立てるシナモンの香り。思わず口元がメルトダウンする。味わうのに夢中で写真なんか撮っている暇がない。最高のひと時だ。ユニオンスクエアの名物といえばサイダードーナツだが、僕はアップルパイをおすすめしたい。

 

5. Shake Shack
ユニオンスクエアでアップルパイを満喫した後は、マディソンスクエアパークへ。僕たちのお目当てはshake shackというハンバーガーのお店である。最近日本にも進出したこのお店、本場はニューヨークなのである。レジの列に並ぶと黒人のiPadを持ったお姉さんが声をかけてくる。このお店なんとiPadで注文を完了させることができるのだ。たどたどしい英語で話す僕たちにも丁寧にオーダーの仕方を教えてくれた。僕たちが頼んだのはこれ。

 

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間に挟まっている謎の揚げ物。恐る恐るかじってみるとこれがとても美味しい。カマンベールチーズのフライなのだ。お肉も肉厚でジューシー。やはりちゃんとしたお店で食べるハンバーガーは美味しい。ちなみにこれは余談だが、日本のshake shackで売られているこのお店のオリジナルビール、弊社が製造している。日本でshake shack に行く時はハンバーガーと是非弊社のビールも飲んでいただきたい。

 

6. Central Park 
たらふく食べるとやはりカロリーが気になるところ、軽い運動もかねてセントラルパークへ。セントラルパークはとにかく広い。雰囲気はなんとなく代々木公園に似ているところがあるが、規模が桁違いである。

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公園内はランニングをしている人がたくさんいる。流石はエクササイズ大国、皆ランニングスピードが早く走り慣れている人が多い。

せっかくなので縦に公園を横断してみようと、各名所を周りながら歩いてみたが2時間以上歩くことになってしまった。最初は「珍しいポケモンがいっぱいいる!」と元気満タンだった相方の杏さんも後半になってくると流石に疲れたようで「足痛いな」とポケモンgoを閉じてしまった。

 


この日の観光は、これでおしまい。宿近くのスーパーで夕食の材料と電気ケトルを購入する。しかし、この日は朝から夜までとことんついていなかった。パスタを食べるつもりでトマトソースの缶詰を買ってくるも宿の部屋に缶切りが無かったのである。缶詰は開かなければ当然何の意味もない置物である。何か開けられるものはないかとスーツケースを漁っていると、なぜか車の窓ガラスを破るための鈍器が入っていた(教習所でもらうやつ)。思いつく限り手段がないので、それで缶詰の蓋をこれでもかというほど叩く。アメリカの、しかも高層マンションの35階で自分は何をやっているんだという気持ちになる。しかし、頑張ってみるものである。なんとか缶詰を開けることができたのだ。やったー!と料理を作り始めた瞬間に脳裏に今更といった感じである考えがよぎる。

 


缶切り買ってくれば良かったのでは?

 


アホたちの旅はまだまだ続く。